税理士:広瀬税務会計事務所(大阪府大阪市中央区)

簿記(車輌・備品他)

商売をしていく上で、機械や備品、自動車といった”資産”は、必要不可欠ですよね。皆さんも何らかの資産を所有していることと思います。ここでは、その資産における取引を見ていきます。

では、「事務机を現金10,000円を支払って購入した。」この取引は、どんな仕訳になるでしょうか?
事務机は、什器備品(じゅうきびひん)という科目に分類されます。

(什器備品) 10,000円 / (現金) 10,000円

となります。もうできますよね。現金が支出され、出て行くので貸方に現金がきます。
そして、その相手科目が什器備品になるわけです。これは、機械や車輌運搬具についても同様です。

では、「同様の事務机を、数年使ったのち9,000円で売却した。」ときはどうでしょうか?
(現金) 9,000円 / (什器備品) 7,000円
  / (資産売却益) 2,000円

■振替伝票4
金  額
借  方
適  用
貸  方
金  額

9,000

現金

事務机を売却

什器備品

7,000

     

資産売却益

2,000

         


借方の現金9,000円は、もうおわかりだと思います。問題は貸方です。この事務机、数年使用したので、価値が下がっているのです。価値の下落の計算の仕方は”減価償却(げんかしょうきゃく)”といいます。使用する予定年数を表す”耐用年数(たいようねんすう)”や、法定率によって算出しますが、ここでは詳しい計算は省略し、価値の下落分を3,000円としています。

つまり、数年使って7,000円に価値が下がったものを、9,000円で売ったので、差額の2,000円は得をし利益になるのです。

ポイント3  固定資産と呼ばれる一部の資産は、耐用年数に応じた目減りが発生する。
次に「同様の事務机を、数年使ったのち、4,000円で売却した。」らどうでしょう?

(現金) 4,000円 / (什器備品) 7,000円
(資産売却損)3,000円 /

■振替伝票5
金  額
借  方
適  用
貸  方
金  額

4,000

現金

事務机を売却

什器備品

7,000

3,000

資産売却損      
         


そうです。逆に、7,000円の価値があるものを、4,000円で売ったのですから、3,000円の損になりますね。

ポイント4  売却は借方、売却は貸方に発生する。その他の損失、利益も同様です。

最後は、買い替えです!

「数年使用した事務机を、2,000円で下取りしてもらい、新品のもの(10,000円)に買い換えました。」
さて?

(什器備品) 10,000円 / (什器備品) 7,000円
(固定資産売却損)5,000円 / (現金)8,000円

■振替伝票6
金  額
借  方
適  用
貸  方
金  額

10,000

什器備品

事務机を買い替え

什器備品

7,000

5,000

固定資産売却損

現金

8,000

         


おもしろい形ですが、実務ではよくある取引ですよね!借方の什器備品は新品の事務机で、貸方のは今まで使用していたものです。 これを2,000円で下取りしてもらったので、

現金は10,000円−2,000円=8,000円

を支払えばいいわけです。あとは、7,000円の価値がある事務机を2,000円で下取りしたので、

7,000円−2,000円=5,000円

の損失がでますよね。これを借方にもってくると合計の貸借が一致します。これで完成です。

ここで注意がひとつ。<振替伝票の6>をパソコンに入力する場合は、”諸口打ち”という特殊な打ち方をします。これは、1つ1つの仕訳の貸借が合っていないからで、

(什器備品)10,000  (什器備品)7,000

と打つと、貸借が一致していないので、パソコンが読み取ってくれないか、読み取っても、「貸借が合っていません」と警告してきます。そこで、

(什器備品) 10,000円 / (諸口) 10,000円
諸口)7,000円   (什器備品)7,000円

というふうに諸口をかませ、いわば無理やり的に(笑)、貸借を一致させるわけです。
その他も同様に、

(諸口) 8,000円 / (現金) 8,000円
固定資産売却損)5,000円 / 諸口)5,000円

と打ちます。いかがでしたか?では、次の項目に進みましょう!

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